僕の著作でもメモの重要性はかなりのページ数を割いているんだけど、最近は『測量野帳』のスケッチブックを使っている。
表紙と裏表紙が硬い紙が使われていて下敷きなしに快適に文字が書ける。判型は縦長で薄い(5mm)。テーマによって複数冊持って歩いているけど、かさばらないのがいいぞ。
メモは手書きがいいなぁ
執筆に必要なメモ書きは、やはり手書きがいいですな。本格的にメモ帳を効果的に使い始めたのは今から5年前なんだけど、テーマ別にめくって見ていくと、自分の思考の遷移が分かるし、あるテーマを考え始めた当初の新鮮な切り口と考え尽くした後の考察を見比べてみたりするのが、執筆には非常に役に立つ。
というのも、一般書籍は研究論文ではないので、考え過ぎた考察は、一般には伝わりにくいのだ。むしろ、考え始めた当初の文章の方がいいのだ。そして、最初の見方の瑕疵さえ回避できれば、そちらの方が売れる本になるということだ。
デジタルでは駄目か?
物書きを始めて20年以上、デジタルのメモを使ってきていた。ところが、デジタルのメモというのは、結局の所、何が重要かというのが見えにくい。フォントで読む文章は、手書きよりも情報量が少ないということかもしれない。 20年間書き溜めたデジタルメモよりも、ここ5年間の手書きメモの方が、使えるネタ帳だと実感している。
ポメラとの相性もいい
手書きメモを横に置いて、ポメラで櫛比するというのが非常に効率がことが分かった。
デジタルで使うのは統合辞書くらいだ。
iPadで縦式(縦書きアプリ)も優れているが、いかんせん、文字入力が駄目すぎて書き進むスピードが遅い。ノリノリで書くには、やはりポメラしかないな。