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性をテーマにギリシャ哲学とインド哲学を分析する本

哲学の本を書き始めました。キリスト教的(カトリック的)な思想が出る前の人間を人間らしく分析しているのがギリシャ哲学とインド哲学です。同じ人間を深掘りしているので、互いにリンクしていることが多いことに気づいたのですが、一般的な哲学書では、多かれ少なかれキリスト教的なフィルターがかかっていて、純粋な人間研究になっていないようです。

そこで、性(セックス)を中心に据えてこの2つの哲学を定量的に分析することをこころみています。

というのは、カトリック的な性に不理解な思想を排除すると、洋の東西に関係なく、性の話題はブレないのです。生活習慣や宗教観に関係なく、人が生まれることへの物の見方はほぼ一定で、言語を介さずとも同じ価値観を共有することができるのではないかと思うのです。

性交時の脳波を測ったぞ! 瞑想だ!

muse脳波計をいろいろ使っています。
官能状態(性交中)の脳波も測ってみました。いえいえ、女性の脳波です。

性交中の脳波は完全に瞑想と同じ

素晴らしいですね。
快感の高まりとθ波が一致します。最初はα波の上昇が見られて、性的な上昇に連動してθ派が顕著に上がります。

タントラの中で、女性の恍惚状態が瞑想に一致するという記述があります。今から1500年近く前の記述です。
脳波計のない時代に、瞑想している状態と恍惚状態が同じと分析していたのですからすごいですね。

さらに、研究を進めます。

カーマ・スートラ解説本のネタ本を変更します。

これまでカーマ・スートラの新たな解説本を書くために、バートン版の英語訳の『kama sutra』と、おそらくその日本語訳と思われる大場政史氏の『カーマ・スートラ』をベースにしてきました。
ところが、数多くの誤解や誤訳にぶつかったので、テキストを増やしました。

『完訳 カーマ・スートラ』岩本裕訳・中野美代子解説(平凡社)が優れていた

今更ですが、平凡社の『完訳 カーマ・スートラ』を購入して(再購入かな)、先程、電子化してiPadとiPhoneに入れましたよ。
というか、パラパラ読んだだけでも、かなりの優れた翻訳と解説ですね。
あ〜、僕が解説しなおさなくてもいいかもしれない。と思うくらいによく出来ています。

しかも、この本は、元のサンスクリット語であった詩篇の翻訳も掲載されている。そう、詩篇である事が非常に重要なんです、古代インドの書物は。

バートン版が、とにかく誤解や誤訳が増えてしまう大きな理由は、英語にあります。英語には女性名詞男性名詞の区別がないので、日本語と同様に主語を間違えやすい。というのは、サンスクリット語というのが、日本語の構造にちょっと似ていて、主語が不確定なんです。そこで、女性男性名詞を見分けて、主語を推測します。日本語が敬語を利用するのに似ています。

でも、バートンはたぶん、その能力が足りていなかったんだなぁ。

僕の翻訳と岩本翻訳は99%一致


さて、ここ一週間ほどカーマ・スートラの翻訳に没頭してきましたが、前述のようにバートン版(英語)がベースで、かなり苦労しました。なので「意訳する」という体裁で書き進めてきました。

岩本版と僕の意訳を比べてみるとどうでしょうか。
うんうん、ほとんど一致。よかった!
ただ、岩本版の日本語名称(半球の体位など)は、かなり素晴らしいなぁ。ただし、元のサンスクリット語の固有名詞をカタカナにしている部分などは、日本語で読むと呪文的になってしまっていて、分かりにくい部分もあります。翻訳本なので、これは仕方ないですね。

いずれにせよ、非常に完成度が高い翻訳本です。元はフランス語版のカーマ・スートラだそうです。

僕は、カーマ・スートラを翻訳本ではなく、実用本として使えるように編纂し直します。
また、後続の「タントラ」や「理趣経」「秘密集会タントラ」とも比較しながら、カーマ・スートラから発展した哲学や思想・宗教で新たに発見されたであろうことも織り込みたいと思っています。

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