毎年恒例の地元の中学校の同窓会に参加しているんだ。古い町まので、いろいろな奴がいて、不良だった奴や一流企業に勤める奴、結婚して幸せそうなマドンナなど。
中学校の時に好きだったのよ、と言われて楽しい。
小学校から一緒の奴らで、遠慮もなく、54歳で、張り合うこともなく、俺がこれを書いていると、ぶーちゃんが、何の作品にするの? と嬉しげにのぞき込んでくる。
まだまだ、飲むよ。
いやぁ、面白かった。
こんなに面白い本を読んだことがない。
情報解禁まで書名を公開できないんだけど、400ページ弱の大作を1日で読み終わってしまった。
しかも、相当なメモ書きをしながら読んだのに、まぁ、飽きない。
刑事課の警察官の苦労・苦悩・努力が詰まっていた。単に犯罪者を許さないなどという薄っぺらいものではない。ブラック企業レベルの過酷な勤務実態の上に、犯罪の謎を根気よく暴いて行く職人的な凄さ。
とにかく、前代未聞の殺人事件が解決するまでの裏舞台が克明に刻まれている。
歴史に残る犯罪をここまで詳細かつ分かりやすく書かれた本書に脱帽だ。
プロデュースした友人の能力の高さに感動した。
近いうちに、書名等を明らかにしたい。
ボケ老人は、24時間関係なく、急に騒ぎ出すんだ。
夕べは午前3時くらいから
「家に帰りたい」(自宅なのに)
「鞄がない」(その鞄は10年前に捨てた)
「診察券と健康保険証がない」
「今日は病院は行かない」(通院日は来月)
「**おばあちゃんがいない」(25年前に死んだ)
「ここの家賃がもったいない」(持ち家なのに)
「もう嫌だ、一人暮らしをする」
「こんなはずじゃなかった」
「バターン、バターン(ドアに八つ当たり)」
これを朝まで繰り返すんだ。
お袋のボケ(痴呆症)は、いわゆる精神疾患でもあるんだけど、夢野久作の「ドグラマグラ」は、そういった精神疾患について、非常によく書かれている。現代医学は唯物論的に、ここにこういう疾患があるからこういう症状がある、という物質的な故障(疾患)で異常な症状が出るとされているんだけど、そういった目で確認できる原因を想定した治療になっている。
ところが、ボケお袋がなぜ「家賃がもったいない」とか「家に帰りたい」などと言い出すのかという直接的な答えを唯物論的に物質にだけ求めることには、無理がある。つまり、解剖学的に神経細胞を細切れにしていったところで、このシナプスが「家賃」という概念を仕舞っている所だ、なんて言えるかどうかが立証されていない。立証されていないにも係わらず、細胞単位に精神的な病気の原因を求めることの妥当性がないのだ。 そんなことがドグラマグラの非常に長い文章の中でとくとくと語られている。
ドグラマグラを読破できるかどうか、読書好きの中でも別れるのではないだろうか。哲学用語と医学用語、理論物理の概念などがふんだんに使われているのがドグラマグラの特徴だろう。
ぼくはといえば、もともと超理科系なのと、高校の倫理社会の恩師が非常に優れたギリシャ哲学の研究者でもあって、哲学の基礎を叩き込まれていることもあって、ドグラマグラの専門用語に関しては何の苦労もなく理解できている。 さらに、古代インド哲学の物質(唯物的)と物質以外の魂という概念も盛り込まれている。
ただ、ロンブローゾに代表される、犯罪者の遺伝的影響という考え方も含まれていて、まぁ、執筆された当時の最先端の科学や犯罪学の要素も含まれている。
いずれにせよ、ドグラマグラにはボケ老人のボケの様相を考えるに当たっての、相当なるヒントが書かれている点に、僕は非常な興味を惹かれたんだな。
このところ、執筆がメインになっているんだけど、映像やら写真やらと違って、持ち歩くものがかなりコンパクトになるね。
必須なのは、執筆マシンとスマホとメモ帳と筆記具くらいですわ。
iPad+Scrivenerも強力なんだけど、日本語の本を書くには、Scrivenerはちょっと使いにくいし、なんだかんだで仕様が徐々に変化していて、それを覚えるのも面倒なのが事実。つまり、仕上げは一太郎にするのがベター。
そうなると、iPadを持ち歩く必要もないので、iPhoneだけで情報収集は十分ですな。まぁ、ポメラだとiPhoneから資料をコピペできないので、写真などを貼り込むのも、仕上げ段階になっちゃうのがネックかも。
考えをまとめる方法は、これまでもいろいろ試して実行しているのだけど、最近は手書きメモ帳がメインで、何だかんだ言って一番効率が良い。 手書きメモの欠点は、書いたことをコピペできないことなんだけど、ちょっとした工夫でそれも問題なくなるんだ。
まず、ネットで調べたことは、スマホやPCで保存しつつ、その保存したことの概要は手書きメモに残す。URLを書くのは大変なので、検索キーワードや保存先が分かるようにメモしておく。 これだけで十分だし、ネット情報を手書きでまとめるという作業こそが執筆のネタとして最適なんだよね。
手書きのメモ帳は、測量野帳のSKETCH BOOKタイプを使っている。薄くて書きやすいのだ。
手書きメモとポメラを並べて思考すると、非常に効率が良いぞ。
僕は現在54歳だが、今から17年前の2002年に肝臓ガンで亡くなったんだ。もともとC型肝炎だったので、本人も家族も早死にする覚悟というか、準備が出来ていた。
さて、テレビを観ていたら欧陽韮韮の歌が流れてきた。そこで、ちょっとこれを書きたくなったんだ。
幼少時、軍属の父が満州に配属になっていて、親父は満州で何年か暮らした。
その経験からか、親父は片言の中国語が話せて、中華料理屋で店員と中国語で会話して、店員を喜ばせる場面が何度もあった。
東芝の社員だったこともあってか、台湾貿易商の友達も何人かいて、その一人が欧陽韮韮のお父さん。さらに、ジュディー・オングのお父さんとも仲良くて、彼女がデビュー前から綺麗な人だと言っていた。
高度成長期に子供だった僕は、家族を伴う親父の社員旅行によく行った。海水浴で民宿に泊まるなどだ。親父は人気者らしく、同僚や後輩社員が僕に「お父さんは本当にいい人だ」と何度も言われた想い出がある。 自分が損をしてでも、後輩を庇い、言うべきことを言う人だったらしい。
8ミリカメラで有名だったエルモに、東芝の業務用ビデオカメラのレンズを発注したと、親父が嬉しそうに語っていた。当時、経営不振だったエルモには朗報だったようだ。人差し指くらいのカメラだった。 同じようなことは何度もあって、
「**社の**さん、嬉しそうな顔していたなぁ」
と嬉しそうに言っていた。
欧陽韮韮のお父さんにしても、ジュディーオングのお父さんにしても、そんな付き合いだったのだろう。
親父の葬式には、オリンパスの内視鏡開発の有名な先生が来てくれた。世界初の内視鏡の開発者の博士で、現在のオリンパスがあるのも、その大先生の功労だと、後に僕がオリンパスと広報の仕事をするようになって聞かされた。 その先生は、親父と高校の同級生で、我が家にも何度か来たことがあった。葬式では、その先生は茫然自失という顔で、僕が声をかけても上の空だった。
欧陽韮韮の「雨の御堂筋」を聞きながら、そんなことを思い出して、カキコだぜ。
映画「アメリカンビューティー」を久しぶりに観たんだけど、面白いねぇ。
人生の何たるかが、凝縮されていて、よく出来ている。
主人公の男は、思春期の娘にウザがられ、妻には浮気され、仕事は上手くいかずにハンバーガー屋でバイト。
お隣さんは、元海兵隊の面倒くさい厳格な親父で、その息子は頭は良いのに、薬の売人。
娘の親友は超美人で、主人公は何となく一目惚れ。
それも、娘に嫌がられる原因になる。
社会から落ちこぼれてしまった中年親父は、家族のために生きるのを止め、自分本位に生きようとする。
ところが……。
最近の映画は、どうも、出演者の人気にばかり頼って、中味が面白くないものが増えてしまった気がする。この作品は、文学的というか、まぁ、僕的には面白かったなぁ。
さて、物書き物書き。
映画のロケで延び延びになっていた歯科医に来たぞ。もう20年以上のお付き合いのある歯医者さんだ。
先生が大学を出たての頃に診てもらって、先生が実家の歯科医院を継いでからも通っている。
治療の合間に、いろいろな話をする間柄である。
19号台風などの直後に、信号待ちしているところに追突されて、キャンピングカーの後ろが凹んだ。むろん、すべて相手の保険で修理できるんだけど、なんと、台風で多数の自動車が壊れて、千葉県内では修理待ちが酷い状態なんだ。11月20日現在で、ディーラーの修理待ちが70台。知り合いの板金屋さんでは160台。
ディーラーではいつ直せるか分からないと引き受けすら渋っていた。仕方ないので、知り合いの板金屋さんに電話して状況を伝えると、リアドアとバンパーを交換するだけだから、修理してくれるとのこと。部品を発注して、塗装の色合わせをして、あとは入庫日までにリアドア等の塗装を事前にしておいてくれたのだ。 そして本日、ドア等の交換をしてもらえるのだ。
明日は、ラジオ収録&出演。台本の準備をしなくちゃ。