インドで、カーマスートラ(Kama Sutra)とタントラ(Tantra)が活用されていた時代は、西暦400年〜西暦1200年(もしくは1000年)です。
同じ時代に、ヨーガ(Yoga)も生まれ発展しました。
男女の性に関しても、タブー視することなく、むしろ、人間関係をより良く発展させるために研究され、さらに、男女の性は宗教的な価値を持っていました。
カトリック教会が発展し、インド性文化が崩壊した
インドで、性が解放されていた時代は600年以上続きます。
それが終焉を迎えたのは、ローマ・カトリック教会が誕生した頃になります。西暦1000年頃です。トルコではセルジューク朝(Büyük Selçuklu Devleti)が西暦1200年くらいに成立します。
ローマとトルコは常に対立し戦争を繰り返していました。
その対立が、インドへも広がる形で、タントラ(Tantra)をベースにした仏教は破壊されてしまいました。
カトリック教会とイスラム教が世界へ広がると共に、タントラは邪教と考えられてしまい、隠されてきました。
しかし、タントラが盛んだった時代は600年以上も続いていました。大きな戦いもなく、平和だったと言えるかもしれません。
だからこそ、タントラの哲学、タントラの価値観、タントラの技法を復活させる必要があると思うのです。