瞑想には色々なやり方があります。聖典と呼ばれるヨーガ・スートラやバガヴァッド・ギーターにも瞑想方法が書かれています。
体の支配から脱するのが瞑想
千葉県香取市に、スリランカ仏教のランカ寺があります。ここの高僧パンニャラーマさんに習った瞑想方法を紹介します。
歩く瞑想です。
人間は何も考えることなく歩いています。考えないというのは、反射的に足を出しているという意味です。どのくらい足を曲げるとか、どれだけ踵を前に出すなどを考えなくても歩けるという意味です。一つ一つの動作を自分で考えながら歩くのが、歩く瞑想です。右足を上げるぞ、踵を前に出すぞ、足を地面に着くぞ、体重を載せるぞ、というように、自分の体を自分の心が制御すると、それが瞑想になります。
心で体を制御せよ
瞑想の目的は迷わない心を作ることです。迷いは体からの刺激(五感)で生じます。美味しい物を見れば食べたくなる、お金を見れば欲しくなる、贅沢な生活を見れば自分もそうしたくなる。全て五感の刺激に心が揺れる結果です。この状態を体が心を支配するといいます。その状態では、常に心がかき乱され、不安になります。それを乗り越えるのが瞑想の目的です。歩きましょう。